全体主義と個人主義
何かを言うとすれば、何かの定義を先ずはっきりさせなければならない。
定義とはそれが持つ集合と論理的な限界をはっきりさせる文言である。
集合と論理的な限界の意味は同じである。
定義を定義することも証明することもできない。
定義の正当性の根拠は人間の理性のみである。
一言でいえば、誰が聞いても納得できるものが定義である。
点に大きさや線に太さがあれば、幾何学は成り立たないようなものだ。
個人主義:自分のことだけ、または自分に係わる周りのことだけを第一とする
考え方とその行動。個人主義者の生活には自分のこと以外は存在しない。
従って、複数人の個人主義はあり得ない。
一人一人の人間に特有で似たものがあって、分類できても
完全な共通性はない。
全体主義:全体が個人に優越するという考え方。
逆にとれば、個人は全体より劣位であり、全体が優越する場合、
個人の犠牲をいとわない。また、それを受け入れる考えとその行動
である。