2021-06-13 ■ 社会主義、共産主義 再考 最近、 人新世の「資本論」 斎藤幸平 にはまっている。 これを読んでいるといくつかのことが符合する。 a.社会主義、共産主義と聞くと、拒否反応をする人が多い。 そんなに否定的なものであれば、とうに消えているはずなのに マルクス研究者、社会主義者、共産主義者は今でもいる。 どうしてか。 b.戦後、日本でも大きく盛り上がったのに、高度成長期を経て 退潮した。どうしてか。 c.先ず、ソビエト(スターリニズム)、中共(毛沢東主義)の 失敗が大きな先入観となった。これに、資本主義イデオローグ の悪宣伝が重なり、また、高度成長の成功もこれに加担した。 d.人新世の「資本論」が開眼させてくれるのは、マルクスが 資本主義を超克するために考えたことは、ソビエト、中共 のプロパガンダとは全く別物のだということだ。 e.助け合い、相互扶助などのキーワードがたくさん用いられている。 f.マルクスも具体的な社会変革の図を描くことはできなかったが、 イメージはしっかり残してくれた。 h.「コモン」の考え方は非常に重要あると思う。