社会主義共産主義 再考

最近、

人新世の「資本論」 斎藤幸平

にはまっている。

これを読んでいるといくつかのことが符合する。

a.社会主義共産主義と聞くと、拒否反応をする人が多い。

  そんなに否定的なものであれば、とうに消えているはずなのに

  マルクス研究者、社会主義者共産主義者は今でもいる。

  どうしてか。

b.戦後、日本でも大きく盛り上がったのに、高度成長期を経て

  退潮した。どうしてか。

c.先ず、ソビエトスターリニズム)、中共毛沢東主義)の

  失敗が大きな先入観となった。これに、資本主義イデオローグ

  の悪宣伝が重なり、また、高度成長の成功もこれに加担した。

d.人新世の「資本論」が開眼させてくれるのは、マルクス

  資本主義を超克するために考えたことは、ソビエト中共

  のプロパガンダとは全く別物のだということだ。

e.助け合い、相互扶助などのキーワードがたくさん用いられている。

f.マルクスも具体的な社会変革の図を描くことはできなかったが、

  イメージはしっかり残してくれた。

h.「コモン」の考え方は非常に重要あると思う。