映画を見ながら、途中で気が付いた。
カジキを仕留めた後、
サメが襲ってきて、
また来ると予想して、
老人はナイフでやりを作る。
ああ、ここだ。
どうして、ヘミングウェイは
このナイフで、カジキを解体させなかったのだろう。
このナイフを使えば、船上に10キロでも20キロでも
肉を残せたのに。
「老兵は死なず、ただ去るのみ」の美学をカジキが骨になるまで
貫徹したかったのだろう。
船が浜に帰った時、カジキを見てがっかりする少年の前に
袋に包んだ肉の塊を差し出すエンディングがあってもよかったのに。
むむ、名作を壊すな!!
以上
最後の少年の「やさしさ、けなげさ」に涙目となりました。